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2009年10月23日

箕面の伝統 秋の天狗まつり

歴史ある箕面の伝統行事について、書きたいと思います。

毎年10月15・16日には聖天宮秋季大祭の「天狗まつり」が開催されます。15日夜に宵宮、16日昼に悪魔払い、16日夜に本宮が行なわれます。祭りの起源は定かではないですが、江戸時代末期にはその様子を記したものが残っています。

からす天狗、役行者(えんのぎょうじゃ)、猿田彦など日本の天狗伝説は彼らによるものが多く、その大半は役行者に由来するといわれ、聖天宮西江寺の天狗も役行者が変化したものだそうです。

祭りは祭礼委員会と地元の消防団員有志によって行われ、宵宮と本宮の夜は境内に響く太鼓の音と掛け声に合わせ天狗と神楽(獅子舞)が踊ります。「やらまい!!」の掛け声は「やれ舞え、それ舞え!」が起源。天狗や神楽が子どもを追いかけて叩くのは邪気祓い・悪魔払いの意味があり、天狗に叩かれると元気で賢い子に育つ、女性はお尻を叩かれると子宝に恵まれるといわれています。
昼は神楽と天狗が地域の家々を回り、お祓いを行います。天狗まつりは「無病息災」「子孫繁栄」を願う祭りです。


16日朝は、西江寺さんに近い幼稚園や小学校にも、神楽と天狗が来てくれて、お祓いをしてくれます。小学校には、近くの保育所・幼稚園年長児の子どもたちも来て、交流会にもなっています。
こどもたちは、震え上がり泣き出す子、好奇心旺盛に天狗に近づく子とさまざまです。

箕面の伝統 秋の天狗まつり

箕面の伝統 秋の天狗まつり

箕面の伝統 秋の天狗まつり


箕面の伝統 秋の天狗まつり

走るとすごく速いんです。


箕面の伝統 秋の天狗まつり

簓(ささら)と簓子(ささらこ)をすり合わせ、狙いをつけてます。


箕面の伝統 秋の天狗まつり

近くにきた!!
(おもわず逃げましたので、走ってる勇姿は撮影できず。恐ろしくて震え上がりましたアセアセ


箕面の伝統 秋の天狗まつり

賢くなりますように~


箕面の伝統 秋の天狗まつり



箕面の伝統 秋の天狗まつり
この中腰姿が、異様にやたらと恐ろしい。
子どもに合わせて中腰になっているのですが、大人になってもびびらされるものが・・・。
簓(ささら)と簓子(ささらこ)をすり合わせて、おどされます。

(あまりの迫力に、これが精一杯よったときです。やっぱり怖くて近寄れませんでした・・・。)





夜、太鼓の音が鳴り響く境内で、天狗は簓(ささら)と簓子(ささらこ)をすり合わせながら走り回り、つぎつぎと人々の頭をたたきまわります。簓(ささら)とは、竹の先を細かく割いて、叩かれたこどもたちが怪我をしないようにしてあるのですが、真剣に叩かれるとそれでも痛いです。


聖天宮西江寺(せいてんぐうさいこうじ)の天狗まつりのことを中心に書きましたが、実は天狗まつりは、聖天宮西江寺(箕面2丁目)と西小路八幡太神社(にししょうじはちまんたじんじゃ)の二カ所で開催されます。 (開催日時も、違います)

根っからの箕面人の私は、幼少のころは、西小路に住んでおり、1日目に八幡太神社の天狗と神楽(獅子舞)が家に訪ねてくるので、いつくるか、いつくるかとドキドキしながら震え上がり、家の人形やぬいぐるみを飾ってある棚に、同化して並び、声をひそめたものです。(もちろん天狗や神楽(獅子舞)は、家の中までは入ってきません。)子供心に、子供がいる家だとわかると探しに入ってきそうだと思ったからです。本来、天狗に叩かれると元気で賢い子に育つ。神楽(獅子舞)にかまれると病気せず、賢くなるというのに、あまりに怖い風貌、下駄の音さえこわかった覚えがあります。

そんなに怖がっていた私でも、小学生になると、怖いながらも西小路のおおよそ1本道で行われる天狗まつりを見に出かけていったものです。広くない道路の端は見物する人ばかりなのですが、天狗を挑発した人が叩かれそうになって逃げてきたり、お酒を飲んでいる天狗が暴走したりして、巻き込まれる可能性もあるので、気は抜けません。民家の塀の壁に体をこすりつけながら、見物してました。
また、獅子舞も歯をガチガチ鳴らしながら、近づいて来て、手にはしっかり簓(ささら)が握られ、叩かれます。

当時私たちの間では黒天狗(通称ブラックと呼ばれてました。)が最強とされ、黄ぃカッパは、下っ端の天狗といちづけされていたような気がします。足の速さとか、叩きの強さとかでこども達が決めていたと思います。
あの簓(ささら)を地面や壁にこすって走ってくる姿は(やっぱり中腰アセアセ)、迫力満点でした。お酒を飲みすぎて、こけて面を割って(鼻を折って)しまった天狗もいてましたし・・・。(現在は、お酒もセーブされているようです。)
お酒を飲んでいるとか、子供たちをしばいている様子が、知らない人から見れば暴力的で乱暴な祭りに見えるかもしれませんが、 あきらかに無礼な挑発をしてくる子供にはしばいているぐらいで、本来は今も昔も変わらず、邪気祓い・悪魔払いで災いを拭ってもらい、健やかに育つ事を望む大人たちの願いと祈りが『祭り』となったもので、このお祭りをささえる地域の人たちの温かさがあってこそ、成り立つ行事なのです。

大人になってよかったなと思うのは、お祭りにかかさず参加していた子ども時代より、運営している地域の人たちの気持ちに近づいた今のほうが、いろいろ見えてきて、面白みも増えたような気がします。
地域のお神輿(おみこし)やお祭りは、その地域の子供会や自治会が行っていることが多いのですが、小さい子どもさんを喜んで参加させてくれる地域の人たちもいます。どうしたら参加することができるのか、ご近所の方やお祭りの日に周りの人に聞いてもらいたいです。ぜひ、みなさんもそれぞれの地域のお祭りに参加してみてください。

(有光 いちか)

箕面の伝統 秋の天狗まつり


【情報】 *2009年の日程を記録として記載
箕面市内の秋祭り
■八幡太神社(箕面市新稲3-6-1)
10月3日(土) 午前8時~ 子ども神輿、天狗が西小路地域を巡行

■為那都比古神社(箕面市石丸2-10-1 TEL072-729-7045)
10月14日(水) 午前10時~ 献灯の儀 、午後1時~5時 かぐら奉納

■牧落八幡大神宮(箕面市牧落2-12-27 TEL072-724-2218)
10月17日(土) 午後4時~8時 前夜祭・森のコンサートほか
10月18日(日) 午前8時~午後7時 子ども太鼓、子ども神輿などの巡行
10月22日(木) 午前10時~ 祭典

■下止々呂美 だんじり祭り
10月17日(土) 午後4時~ だんじり巡航
10月18日(日) 午前8時30分~ だんじり巡航

■阿比太神社(箕面市桜ヶ丘1-8-1 TEL072-721-2096)
10月18日(日) 午前10時30分~ 祭典、正午~午後4時 神輿巡行

■春日神社(箕面市小野原西5-3-11 TEL072-722-3760)
10月18日(日) 午前9時~ 式典、神楽

■素盞嗚尊神社(箕面市粟生間谷2912番地)
10月18日(日) 午前8時~ 式典、太鼓巡行

■瀬川神社(箕面市瀬川1-22-20 TEL072-722-1207)
10月25日(日) 午前10時~午後3時 祭典





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Posted by いちか  at 18:47 │Comments(1)体験レポート

この記事へのコメント
やっぱり最高ですよね天狗まつり
Posted by taiching at 2015年12月18日 20:05
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